3月例会を開催しました!

3月7日(木)に、西ノ口の会席料理丸十にて3月例会を開催しました!今回の例会では、講師として常滑市教育長の加藤宣和先生をお迎えし、「子どもたちの気持ちを理解するには!」をテーマにお話いただきました。加藤先生は常滑市内の教職員や教育委員会指導主事などを歴任され、日ごろから子どもたちと積極的にコミュニケーションを図り、やる気を引き出すために興味をもちそうな授業を実践されてこられました。子どもたちと接することを重ねるごとに、想像を超える発想力や行動力など、子どもたちの可能性を大いに感じられ、この力を伸ばしていくためには、学校の授業はもちろん、親、そしてその周囲の人々、さらには地域の力が必要であると感じ、地元の伝統芸能を授業に取り入れるなど、地域を巻き込んだ事業にも積極的に取り組まれてきました。

例会の冒頭、青少年育成委員会の富田委員長より今回の3月例会の趣旨説明があり、子どもたちがやる気に満ち溢れ目標に向かって行動できるようになるためには、まず私たち大人たちが今の時代の子どもたちの気持ちを理解することが必要で、この例会を通して子どもたちとの関わり方を考え、伝え方を学んでほしいという話がありました。

加藤先生の講演がはじまり、「1.今の子どもたちの生きる社会について」「2.日本の子どもたちの学力について」「3.新しい学習指導要領について」「4.配慮が必要な子どもたちについて」「5.子どもは環境で変わります」という5つのテーマについてお話いただきました。

「1.今の子どもたちの生きる社会について」では、今の子どもたちがちょうど20年後に大人になる時、実に47%の仕事がすべて機械が行うようになる・・・、2011年入学児童の就職先の65%は現在にはない職業に就くことになる・・・などの衝撃的な事実の数々をお話いただき、冒頭から会場がざわめきました。それだけ時代の変化が速まり先々が予測しにくい時代に今の子どもたちは育っているということを知り、われわれメンバーも衝撃を受けました。

「2.日本の子どもたちの学力について」では、日本の子どもたちの学力は今どうなっているのかということを解説いただきました。ゆとり教育の見直しもあり現在では世界でもTOPクラスに戻りつつあるとのことでした。しかしながら、今の日本の子どもたちは成績が優秀であるにもかかわらず、アンケートをひもとくと「自分は能力が低い」「人並みの能力がない」など、自己肯定感が国際平均より大幅に低い現状があり、また「勉強は楽しくない」など学習意欲面で大きな課題があることなどについて詳しく解説いただきました。われわれ大人が、子どもたちにいかに自信をもたせられるか、さまざまな機会を見つけてはほめてあげられるか、日ごろから意識しなければいけないと痛感しました。

「3.新しい学習指導要領について」では、これからの時代に必要な資質と能力の育成を目標につくられた、新しい学習指導要領について解説いただきました。この中で特に印象的だったのは、旧来からある「正解は1つ」という考え方ではなく、これからの時代は必ずしも「正解は1つではない」、多くの条件から合意形成をはかって少しでも多くの人々が納得できる正解「納得解」を導き出すことが重要だというお話でした。すでに新しい学習指導要領では、このように「主体的に学ぶ」「対話的に学ぶ」「深く学ぶ」という「アクティブ・ラーンニング」の視点を重要視する学習に変わってきているということで、「答えのない時代」を見据え進化している今の教育の考え方にあらためて感銘を受けました。

「4.配慮が必要な子どもたちについて」では、いじめや虐待、不登校、発達障がいについて詳しくお話をお聞きしました。いじめや虐待、不登校においては、最近ではインターネットの発達とスマートフォンの普及などにより、年々問題が見えにくくなってきている現状についてお話があり、常滑市でもこのような問題が少なからず発生しているとのことでした。また発達障がいについては、通常学級の4.6%くらいの割合で発達障がいもしくは疑いがある子どもがいるとされており、生まれつきの脳の障がいであることの理解がなかなか進まず、また何かにつけて周囲とコミュニケーションのトラブルになることが多いことから、「自分勝手」「わがまま」「困ったこども」「親の育て方が悪い」「怠けている」などと批判されてしまうことも少なくないというお話がありました。このような時、われわれ大人は単に決めつけるのではなく、「どうしてそうなったのか?」という問題の本質になるべく目を向けるようにし、寄り添って解決しようとするの姿勢が大切なのだと教えていただきました。

「5.子どもは環境で変わります」では、子どもの性格の傾向と環境(親の育て方、経験)の関連性に関するグラフが示され、ネガティブ思考の環境下よりも、ポジティブ思考の環境の方が脳を発達させるという傾向があることをご紹介いただき、われわれ大人が子どもたちに対して、可能な限りいい環境をつくっていくことがいかに大切かあらためて考えさせられました。

加藤先生の講演のあとに続き、メンバーが4つのテーブルに分かれ、「子どもたちとコミュニケーションを図るにはどのようなことが大切なのか?」についてグループディスカッションを行いました。最後はテーブルごとに発表も行われ、「誰の子どもであっても、子どもは日本・地域みんなのかけがえのない宝ものだという考え方がまず必要」「子どもであっても一人の人として接する必要がある」「否定しないことが大切ではないか」「まずは子どもに何か魅力やいいところがあるという前提で接することがたいせつでは?」「子どもたちの目線に合わせて寄り添う姿勢が大切ではないか」といった意見が出されました。今回の例会を通じて、子どもたちと向き合う大人の姿勢がいかに大切かということにあらためて気づかされた例会でした。

今年の7月には子どもたちを対象とした事業が予定されています。今回の学びを元にメンバー全員で力を合わせ、引き続き地域の子どもたちとしっかり向き合っていこうと思います!

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